Uncountableでは、「製品」には次の2つの主な役割があります。
- 実験を分類する役割(スラリー、樹脂、接着剤など)。実験を製品で分類することで、下流工程で複合実験として使用できるようにします。製品を割り当てることによって、こうした工程全体での共同作業をやりやすくします。
- 実験を原料に割り当てる(市販樹脂XYZ、BOM部品番号XYZなど)。この場合、実験は原料のロット(バッチ)となります。市販樹脂XYZを別の実験でも使用する場合、その製品の市販樹脂XYZに割り当てられている実験を市販樹脂XYZのロットとして選択できるようになります。
「製品」の使用方法
製品は、Uncountableで作成したプロジェクトフォルダに割り当てられます。実験を製品に割り当てると、その実験のコピーがリンクとして、その製品に関連するプロジェクトフォルダに追加されます。つまり、実験を作成したプロジェクトに関わりなく、製品に関連付けられたすべての実験のレポジトリが一元的に存在しており、以降で分析、ビジュアライズ、クエリができます。
「製品」の表示
プロジェクトダッシュボードの実験リストでは、製品の割り当ては通常の実験タグと同様に、名前の右側に表示されます。製品タグには「積み重なった箱」のマークが付いています。
実験の処方またはアウトプットビューでは、製品の割り当ては実験タグと同様に、実験名の下に表示されます。
製品の割り当て方法(テンプレートなし)
手作業で製品を割り当てる作業は、実験の「処方」ビューで、実験名の下にある「積み重なった箱」のアイコンを選択して行います。このアイコンを選択するとドロップダウンリストが表示されます。実験に関連付ける製品をここから選択できます。この手作業での方法はいつでも可能ですが、Uncountableではより高度なテンプレートを使用する方法で製品の割り当てを作成することをお勧めします(手順については以降のセクションで説明します)。
実験を分類するための製品
製品は、実験を分類して実験の関係を割り当てるために使用できます。下図では、左側では「Binder Pre-mix Experiments」が「Slurry」実験に供給されており、右側では「Resin」実験がコンポーネントとして「Compounding」実験と「Injection Molding」実験の両方で使用されています。
新しい製品を作成する(実験の分類)
- 製品(Resin)のプロジェクトフォルダを作成します。
- 「プロジェクト」ページで、右上の歯車アイコンをクリックして[製品を表示]を選択します。
- [+ 製品を追加]をクリックしてプロジェクトフォルダ名を選択し、[確認]をクリックします。
- この例では、「Resin」が「Compounds」(別のプロジェクト)の原料として使用されているため、[+ 関係を追加]をクリックしてソース製品(Resin)とターゲット製品(Compounds)を選択できます。
- この関係を作成すると、接続が視覚的に表示され、以降「Compounds」で「Resin」を簡単に使用することができるようになります。
実験の分類を行うため製品の割り当てをテンプレート化する
Uncountableでは、ワークフローから製品の割り当てをテンプレート化することをお勧めします。製品ワークフローのテンプレートを作成するには、以下の手順を行います。
- 新しいワークフローを作成する。必要なすべてのステップを作成します(ワークフローの作成について詳しくは、実験ワークフローとバリアントを参照してください)。「リスト」ビューで、目的のデフォルト製品(「Resin」など)を選択します。
- この関係を作成すると、このワークフローを使用して作成された新しい実験は、自動的に「Resin」製品として分類され、関連付けられた製品タグが自動的に割り当てられます。
- (a)製品「Compounds」と「Injection Molding」に関連付けられたワークフロー、(b)「Resins」、「Compounds」、「Injection Molding」間の製品関係があるため、「Resin」実験の処方ビューに追加のボタンが表示され、直接実験を「Compounding」または「Injection Molding」実験のコンポーネント原料として使用できるようになります。そのため、下流の製品実験を簡単に新規作成できます。
原料割り当て用の製品
新しい製品を作成する(原料の割り当て)
原料の製品フォルダ(Resin 1001など)を作成します(前セクションを参照してください)。「プロジェクト」ページで、歯車アイコンをクリックして[製品を表示]を選択します。製品を追加して、プロジェクトフォルダ(「Resin 1001」)を原料(「Resin 1001」)に割り当てます。
製品の割り当てをテンプレート化する(原料の割り当て)
Uncountableでは、できる限りワークフローバリアントから製品の割り当てをテンプレート化することをお勧めします。これにより、少ない手順で実験-製品の関連付けを行うことができます。
- テンプレート化した製品ワークフローのバリアントを作成するには、最初に、割り当てる製品を分類するワークフローを作成します。たとえば、市販樹脂を作成している場合は市販樹脂ワークフローを作成します。媒体を作成している場合は、バッチ媒体ワークフローを作成します。
- 「バリアント」タブに移動して、各製品のバリアントを作成します。各バリアントに対して既存の実験をテンプレート実験として割り当てることも、各バリアントの作成時に新しい実験を作成することもできます。
- 各テンプレート実験を対応する製品に手作業で割り当て、実験に必要な標準インプット(成分や工程条件)が含まれていることを確認してください。
- テンプレート実験を設定し、各ワークフローバリアントで目的の製品に割り当てたら、「プロジェクト」ページに戻ります。右上の歯車アイコンで[製品を表示]オプションを選択して、各製品の「コピーでメンバーシップを継承しますか?」オプションが選択されていることを確認します。この設定により、これらのワークフローバリアントのいずれかから作成された実験が、対応する製品に自動的に割り当てられます(ワークフローバリアントに関連付けられたテンプレートレシピからコピーされます)。
- ワークフローバリアントから新しい実験が作成されると、(1)テンプレートの実験に基づいて処方の詳細が自動的に入力され、(2)実験が対応する製品として自動的に割り当てられます。