データへのアクセスと権限

Uncountableのアクセス設定 

Uncountableのような、すべてのR&Dデータが一元化されたナレッジプラットフォームでは、ユーザーが必要なデータにのみアクセスできるように設定することが重要です。権限は複数のレベルで設定できます。また、Uncountable内の任意の「管理者」ユーザーが完全に制御することができます。すべての管理者は、Uncountableの右上の歯車アイコンにある「ユーザー管理」パネルでユーザー権限を制御できます。

「ユーザー管理」パネルには最初に、プラットフォーム内の全ユーザーのリストが表示されます。次の項目が表示されます(下図参照)。

  1. ユーザー名。会社のメールアドレスです。
  2. ユーザーが属するユーザーグループ。属するユーザーグループにより、ユーザーの権限が決まります。ユーザーは複数のユーザーグループに所属できます。ユーザーが属するグループの中で最も高いレベルのアクセス権がそのユーザーに付与されます。
  3. ユーザーのパスワードを管理者側で制御することもできます。
  4. ユーザーは管理者が無効にすることができます。ユーザーを無効にすると権限はただちに取り消され、プラットフォームにログインすることはできなくなります。無効にしたユーザーはすべて、アーカイブユーザーリストに移されます。ここからいつでも再度有効にできます。
  5. 管理者は、ユーザーリスト下部の空行を使用して新しいユーザーを追加できます。ユーザーのメールアドレスはすべて小文字とし、姓名を追加してください。そのユーザーに対して安全なパスワードが自動生成されます。その後、適切なユーザーグループにそのユーザーを追加してください。そうしないと、そのユーザーがログインしたときに適切な情報が表示されません。

注:各ユーザー行にある小さい歯車アイコンで、管理者はそのユーザーのアクセス権を確認したり、そのユーザーを特定のプロジェクトに配置したりできます。

 ユーザーグループ

すべてのユーザーの権限は、そのユーザーが属するユーザーグループで制御します。ユーザーグループは、左側のコントロールパネルのオプションを選択して管理できます。

「ユーザーグループ」ページには、すべての利用可能なグループと、それぞれに属するユーザーの数が表示されます。次の操作ができます(下図参照)。

  1. 新しいユーザーグループを作成する。
  2. 各ユーザーグループの権限パネルを表示する。

上図②をクリックすると、各ユーザーグループに付与する権限を定義できます。

下図に、アクセス権の決定で利用できる項目をすべて示します。

  1. アウトプット:このフィールドでは、ユーザーが新しいアウトプットを作成可能かどうか、または既存のアウトプットの名前や設定を編集可能かどうかを制御します。ユーザーに新しいアウトプットの作成を許可する場合は「書き込み」に設定します。ユーザーに新しいアウトプットの作成を許可しない場合は「読み取り」に設定します。「読み取り」に設定されているユーザーでも、新しい結果を入力することはできます。たとえば、実験2に引張強度として12 MPaと入力することはできますが、「硬度」のような新しいテストを作成することはできません。
  1. Ingredient Permissions:このフィールドでは、ユーザーが新しい原料、工程条件、計算を作成できるかどうかを制御します。上記のアウトプットと同様、「書き込み」に設定すると、そのユーザーは原料または工程条件の作成や編集ができます。新しい原料や工程条件を作成できないようにするには、「読み取り」に設定します。また、原料や工程条件を一切そのユーザーに表示しないようにするには「なし」に設定します。そうすると、原料ライブラリや実験の原料も表示されなくなります。「なし」権限レベルは通常、業務上、 配合情報をユーザーに見せたくない場合に設定します。
  2. 実験:このフィールドで、実験の表示や編集に関するユーザーのデフォルトのアクセス権を制御します。
    • 「なし」に設定すると、ユーザーは、自身が作成したプロジェクトまたは正規に追加されたプロジェクトにのみアクセスできます。このレベルは、最も制限のある権限で、このユーザーがシステム内の実験を見られるようにするには操作が必要です。
    • 「読み取り(アウトプットのみ)」に設定すると、プロジェクトに関わらず、すべての実験のすべてのアウトプットを表示できますが、プロジェクトに対する権限を付与しない限り、その処方を見たり実験の結果を編集したりといったことはできません。この設定は、式にはアクセスできないようにしたいが、製品や試作品の特性を確認したいマーケティングや事業開発部のユーザー向けです。
    • 「読み取り」に設定すると、処方とアウトプットの両方を含めた材料ファミリのすべての実験を表示できますが、正規に権限を付与しない限り他のユーザーが作成したプロジェクトを編集することはできません。
    • 「書き込み(アウトプットのみ)」に設定すると、実験のアウトプットを編集できますが、処方の成分を見ることはできません。この設定は、テストや測定でサンプルを扱うが、サンプルの構成を知る必要はないラボ技術者向けです。
    • 「書き込み アウトプット、読み取り インプット」に設定すると、実験のアウトプットを編集できますが、処方の成分は表示だけができます。
    • 「書き込み」に設定すると、プロジェクトの実験の処方とアウトプットの両方を編集できます。これは最も制限の緩やかなレベルの権限です。
  1. このフィールドでは、アクセス権の設定を適用する材料ファミリを選択できます。これは複数選択可能なリストのため、複数の材料ファミリを追加できます。設定をすべての材料ファミリに適用する場合は、上図⑤のチェックボックスを選択します。
  1. すべての材料ファミリにアクセス権限を適用できます。
  2. これにより、管理者は同じユーザーグループに対して異なる材料ファミリへの異なるレベルのアクセス権限を作成できるようになります。

上記で説明したアクセス設定はすべて、ユーザーのデフォルト設定であり、プロジェクト所有者、管理者、およびプロジェクトへの書き込み権限を持つすべてのユーザーが、そのユーザーを当該プロジェクトに追加できます。

プロジェクトの権限について詳しくは、こちらの記事を参照してください。

Updated on August 21, 2023

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