ChemQueryは、Uncountableプラットフォーム内の追加モジュールであり、Web上で利用可能な原料の検索、評価、比較のプロセスを簡素化および加速するように設計されています。
ChemQueryは、サプライヤーのWebサイトの閲覧や、TDSやマーケティング資料などの技術文書をさまざまなサプライヤーからダウンロードする代わりに、これらの情報を検索可能なデータベースに集約します。サプライヤーのサイトをはじめとする様々なオンラインリソースや、その他の公開文書からデータを取得し、ユーザーがより効率的に、より多くの情報を得た上で原料に関する重要な意思決定をおこなうことを可能にします。
ChemQuery へのアクセス
Uncountableアカウントとライセンスタイプで、ChemQueryが利用可能な場合は[入力/出力]タブに表示されます。
ChemQueryのページ
ChemQueryのページには、原料名、検索条件、またはカテゴリを入力できる検索バーがあります(1)。また、検索結果を絞り込むためのカテゴリのリストを提供するドロップダウンメニューもあります(2)。
また、検索機能や高度なフィルタリングオプションの例もいくつか紹介しており、資料検索を絞り込む方法を示しています。
検索事例
- 「２液型」+「高温」+ エポキシ(カテゴリ)：この検索では、すべての２液型の高温エポキシ材料が表示されます。
- 「熱安定性」+ PA66：この検索では、すべての熱安定性ポリアミド66(PA66)材料が表示されます。
検索機能
- カテゴリのフィルタリング：まず、「ポリエチレン(PE)」などのフィルタを適用し、次にこのカテゴリ内で検索して関連する材料を見つけます。
- 検索結果のインポート：選択した結果をUncountable原料マスタへ直接インポートできます。
- 全文ドキュメント検索：検索対象に全文ドキュメントを含めるように設定します。
詳細検索オプション
- サプライヤーでのフィルタリング：「製品情報」+「会社」+「含む」+「ダウ」または「デュポン」などのフィルタを使用して、結果をそれらの会社から提供された原料に限定します。
- プロパティベースのフィルタリング：「100-150MPa」の範囲で「引張強度」のフィルタを追加するなど、特定の物性で検索し、その条件を満たす原料を見つけます。
これらの例は、ChemQueryの高度な検索およびフィルタリング機能が、お客様のニーズに合った原料を迅速に探し出し、評価するのに役立つことを示しています。
ChemQuery検索結果ページ
検索条件を設定して[→移動]をクリックすると、検索結果がリストテーブル上に整理された新しいページに移動します。
このページで、ユーザーは次の操作ができます。
検索カテゴリの追加/変更
ドロップダウンメニュー[カテゴリ] (1) から新しい検索カテゴリを追加、削除、または選択します。
プロパティ列の追加/変更
プロパティ列を追加するには、ドロップダウンメニュー(2)から選択します。これにより、特定の物性(密度、pH、利点など)を持つ原料のみを表示できるため、最も関連性の高い検索結果を表示することができます。
新しい列の追加
[リスト] (3) → 「カラムの設定」をクリックし、「カラムを選択」モーダルにて、新しい列を追加します。
リスト列の並べ替え
列の矢印 (4) をクリックして、原料を昇順または降順で並べ替えます。
リスティングフィルタの追加
新しいフィルタをリストに追加するには、[フィルター] (5) をクリックし、設定します。これにより、会社、カテゴリ、または密度やpHなどの物性で原料を絞り込むことができます。Uncountableのすべてのリストテーブルと同様に、列ヘッダーをクリックして[新規フィルタ]を選択することでフィルタを追加することもできます。
材料の追加リクエスト
材料に必要な情報が不足している場合、ユーザーは[別の材料を依頼]をクリックします (6)。その後、Uncountableはデータベースの拡張に取り組み、評価プロセスをサポートするための追加情報の収集に努めます。
文書（ドキュメント）内の検索
文書（ドキュメント）が原料に関連付けられている場合は、[文書検索] (7) を有効にして、特定の用語、説明、またはサプライヤー情報を見つけることができます。
注記：この機能により、検索されるドキュメントが大量に発生するため、読み込み時間が長くなります。
測定単位の切り替え
デフォルトの単位を切り替えるには、ページ上部のピルフィルタ (8)から選択します。単位は[Imperial]と[SI]が準備されています。
ChemQuery原料ページ
ChemQueryの結果テーブルで原料の名前をクリックすると、その原料に関する詳細情報が表示されます。
原料の詳細
ページの左側(1)には、サプライヤー、製品グループ、リンク元、TDS、およびHDKドキュメントが表示されます。関連するファイルを追加したい場合は、 [ファイルの追加]をクリックしてシステムに直接アップロードすることもできます。ここで追加したファイルは、追加したユーザーのみが使用できます。
原料の特性
ページの右側(2)には、さまざまなソースから収集されたプロパティが表示されています。このリストには、外観、用途、炭素含有量(%)、原料の種類、pH、密度、BET表面積などの定性的データと定量的データの両方が含まれています。
化学情報と参考文献
ChemQueryは、CAS番号と化学構造に関連する高度な機能も提供します。その後、これらの原料を探索し、ChemQueryの別セクション内でそれらの情報を表示できます(3)。タブには次のものが含まれます。
- PubChem Info：原料の化学構造、CAS番号、分子量、EC番号、GHS記号、SMILES文字列など、PubChemに記載のあるデータが閲覧可能です。
- CAS番号の一致：原料にCAS番号が関連付けられている場合、ChemQueryは類似のCAS番号または構造を持つ原料を自動的に検索します。
- 類似の原料名：検索している原料の類義語 (一般的な業界用語、商号、略語など) が表示されます。これは、サプライヤーや地域によって異なる名前で販売されている可能性のある原料を特定するのに役立ちます。
Uncountableへのインポート
ChemQueryでニーズに合った原料を見つけた場合、Uncountable内の原料マスタへ簡単にインポートできます。新しい原料としてインポートすることも、既存の原料にリンクすることも可能です。
新しい原料として追加
新しい原料として登録する場合、Uncountableの原料マスタに新規追加されます。これを行うには、次の手順を実行します。
- 右上の[構成要素としてインポートする]をクリックします。
- 「新規構成要素として追加」をオンに切り替えます。
- 原料をインポートする材料ファミリを選択します。
- [追加]をクリックします。
既存の原料へのリンク
既存の原料にリンクすると、登録済みの情報を上書きするか、新しいChemQuery固有の属性を追加することで、原料情報が更新されます。これを行うには、次の手順を実行します。
- 右上の「構成要素としてインポートする」をクリックします。
- 「新規構成要素として追加」をオフに切り替えます。
- インポートする既存の原料を選択します。
- 次のいずれかのオプションをオンにします。
- 原料属性を入力：使用可能な値を新しい原料属性としてインポートし、ChemQuery プロパティにリンクします。
- 登録済み情報の上書き：使用可能な値をインポートし、ChemQueryプロパティにリンクされた現在の原料属性を上書きします。
- [追加]をクリックします。
ChemQueryを使用するメリット
UncountableのChemQuery機能を使用すると、原料の検索と計算を効率化するいくつかのメリットがあります。
- 公開データへの一元的なアクセス：ChemQueryは、サプライヤーのWebサイトやPubChemなどのデータベースなど、さまざまな公開ソースからの情報を集約します。この一元化により、技術データシート(TDS)やその他の資料ドキュメントを取得するために複数のWebサイトにアクセスする必要がなくなるため、時間を節約できます。
- 効率的な原料の選択：ChemQueryの高度な検索およびフィルタリングオプションにより、正確な仕様を満たす原料をすばやく見つけることができます。プロパティやその他の基準に基づいて検索をフィルタリングすることで、ユーザーは原料をより効率的に評価および比較できます。
- Uncountableへの統合：使用したい原料を特定したら、それをUncountableの原料マスタに簡単にインポートできます。
- 強化された計算機能：公開ソースから直接正確な原料属性をインポートすることで、より正確な計算に活用できます。このように、ChemQueryは、計算が最新で信頼性の高いデータに基づいていることを保証します。
原料評価にChemQueryを活用することに興味がある場合は、Uncountableアカウントマネージャーに連絡して、この機能を追加購入として有効にすることについて検討してください。