Uncountableの構造化データの主な利点は、検索とフィルタリング機能です。
検索とフィルタリングは、Uncountable内の多くのエンティティ(原料、アウトプット、ラボリクエスト、在庫など)に対して利用可能ですが、最も一般的な使用例は、実験データベースに対する検索とフィルタリングです。
ダッシュボードのテキストボックスに文字を入力すると、簡単なキーワード検索を行うことができます。Uncountableは、入力した文字に一致する名前の実験を検索結果として返します。
より強力な検索を行うには、フィルタを追加します。フィルタにより、実験名以外の特性に基づいて実験を検索することができます。例えば、特定の原料(インプット)、つまりポリマーAを使用するすべてのレシピを検索することができます。
最低しきい値、最高しきい値、範囲を指定して検索を絞り込むこともできます。例えば、特定の原料(ポリマーAなど)を5グラム以上使用しているすべてのレシピを検索することができます。
原料で絞り込む場合は、利用可能な選択肢を使用して、Uncountableが比較値(例えば5)をどのように解釈するかを指定します。
- 百分率(%)ベースで値を使用:これにより、比較値は量ベース(質量 (g))ではなく、レシピの合計量に対するパーセンテージとして扱われます。
- 実際の数量を使用:Uncountableでは、配合レシピで設定された原料量に加え、サンプル作成時に実際に使用された原料量を記録することができます。このボックスにチェックを入れると、実際の原料量が参照されます。
- 化学的に類似の原料を含める:これにより、検索対象の原料と化学組成が類似した原料を含む実験も検索範囲に含まれるようになります。
- ステップ名:このフィルタを追加すると、実験やプロセス内の特定のステップ(培養、蒸発など)に絞り込んで検索することができます。
- 量の基準:量の基準は、質量、体積、モル数のいずれかを設定できます。
- 計算:原料量ではなく、原料に関連付けられた計算値で絞り込みます。例えば、レシピのポリマーAのカーボンコストなどです。
測定値(アウトプット)に基づいて検索することもできます。例えば、引張強度の測定値が記録された実験のフィルタを追加できます。
原料のフィルタと同様に、最低しきい値、最高しきい値、範囲を指定して絞り込むことができます。例えば、引張強度の値が16 MPaよりも大きい実験だけを絞り込むといったことができます。
上記はほんの一例です。フィルタ検索は、実験に関連するあらゆる種類のデータを基準にすることができます。実験メタデータやロット、計算などを参照するオプションもあります。例えば、フィルタ検索を使用して、特定の個人が作成したすべての実験を見つけることもできます。
また、検索条件は多層ロジックで作成することもできます。Uncountableは、「積み重なっている」フィルタ行をANDロジック(すべての行が必須条件)、分離されたフィルタグループをORロジック(少なくとも1つのフィルタグループのすべての行が必須)と解釈します。
分離フィルタ(OR)を追加すると、少なくとも1つのフィルタグループを満たす結果が得られます。
分離フィルタを使用すると、70 ℃で試験され、16 MPaを超える引張強度を示した低グレードまたは高グレードのカーボンブラックを含む実験を検索することができます。
フィルタを設定すると、追加のモーダルが表示される場合があります。表示された場合、そのモーダルで検索条件を詳細に指定することができます。
このモーダルのフィールドはオプションであり、空白のままにしておくこともできます。例えば、フィルタでアウトプットの引張強度を参照する場合、条件パラメータに関連するオプションが表示されます。左側の「条件一致を編集」フィールドを使用すると、最近引張強度に割り当てられた条件パラメータの組み合わせがドロップダウンで表示されます。また、右側で条件パラメータごとに値を指定することもできます。
これらのフィールドをすべて無視した場合、Uncountableは関連する条件パラメータ値に関係なく、すべての引張強度の測定値に対して一般的な検索を実行します。また、エージング温度を100 ℃に指定した場合、100 ℃以外のエージング温度での引張強度の測定値は無視されます。
検索結果を並べ替えることもできます。検索バー横の⇕アイコンをクリックすると、日付、名前、最終編集日時、タグ、原料(カスタム並べ替え)で実験を並べ替えることができます。
[フィルタを追加]ボタンの横にある下矢印をクリックし、「検索を保存」を選択することで、今後使用するために検索内容を保存することができます。同じドロップダウンメニューを使用して、保存した検索内容を読み込むことができます。
保存する際、モーダルが表示され、検索に名前をつけたり、以前に保存した検索を上書きしたりすることができます。また、検索にアクセスできるユーザーを設定します。
実験に対して基本検索やフィルタ検索を実行するときは、現在表示しているプロジェクトが適切なプロジェクトであることを確認してください。プロジェクトによって、クエリで考慮される実験の範囲が決まります。
例えば、材料ファミリ内のすべての実験を対象に検索を行う場合は、「すべてのプロジェクト」に移動して検索してください。検索範囲を絞りたい場合は、特定のプロジェクト(親または子)に移動して検索してください。