単位基準の概要 

Uncountableの単位基準を使用すると、質量、体積、モルの3つの異なる単位ファミリで実験に原料を追加することができます。各単位基準ファミリは、それぞれg、mol、mLのデフォルト単位を持っています。Uncountableでは、各単位ファミリ間に固有の関係はなく、材料ファミリレベルで、デフォルトの質量単位(g)をデフォルトの体積単位(mL)またはデフォルトのモル単位(mol)に変換する計算が構成されます。例えば、ほとんどの場合、質量(g)から体積(mL)への変換に、原料に関連付けられた属性である密度または比重を使用します。 

単位基準ファミリ(質量、体積、モル)の中では、インプット計算によって様々な単位が構成されます。例えば、質量基準では、デフォルトの質量単位(g)に0.001を掛けることでkg単位を設定できます。lbs単位は、デフォルトの質量単位(g)に0.0022を掛けることで設定できます。lbsとkgの両方の計算がUncountable内で作成され、ユーザーが1 lbの原料を配合した場合、その原料は453.6 gまたは0.4536 kgとして表現することもできます。 

上の図は、Uncountableにおける単位ファミリの概略図です。両矢印は、単位ファミリ内またはファミリ間でそれぞれ変換するための基準内計算と基準間計算を表しています。特定の材料ファミリにおいて、単位ファミリ間の基準間計算は1つだけですが、基準内計算は多数存在する可能性があります。 

構成された基準単位の使用 

追加原料の基準単位を変更する 

ユーザーは原料(または原料の選択範囲)を右クリックして、その原料の基準を変更することができます。ここでは、g単位で入力していた値を、mg単位に変更しています。 

計算列 

グレーの実験ツールバーにある計算列モーダルから、様々な単位基準ファミリ(体積、モル、質量)を表示することができます。表示中の各実験について、原料列の右側にこれらが表示されます。これらの列の値を変更することもできます。 

単位基準間の関係の構成 

単位基準間の関係は材料ファミリレベルで設定されます。これらの関係は、[会社全体の設定]の[材料ファミリを管理]から設定できます。材料ファミリ管理モーダル(下図)で、[基準計算]タブの[編集]を選択することで、材料ファミリの基準関係を変更することができます。 

以下は、材料ファミリの単位基準構成を制御するためのオプションです。これらは 4つのセクションに分かれています。(1)は基準間計算を表します。ここでは、原料をデフォルトの質量単位間で変換するインプット計算を選択することができます。(2)は表示されるデフォルトの基準です。他の設定がなく(最後のセクションを参照)、原料が質量基準で追加された場合、その原料はここで設定された計算で配合に追加されます。材料ファミリに含まれるすべての原料をデフォルトでkg単位で追加したい場合は、ここでkgを選択します。(3)では実際の値列のデフォルトの基準を設定します。もし原料をkg単位で記録したい場合は、ここでその単位を選択します。(4)を選択すると、実験に追加されるすべての原料の横にデフォルトの質量単位(g)が表示されます。これを選択しない場合、デフォルトでは単位は表示されません。 

基準単位の構成 

基準間単位 

値をある基準ファミリから別の基準ファミリに変換する基準間計算は、以下のように構成されます。(1)分子に開始基準を選択します(この場合、質量→基準間計算となります)。(2)Select Weightsモーダルで、質量を選択した基準(この場合は体積)に変換する原料属性を選択します。(3)列として表示を選択します。名前を付けると、この計算は[材料ファミリを管理]セクションで選択できるようになります。 

基準内単位 

基準内単位は、特定の材料ファミリの中で異なる(しかし関連する)単位を選択できるようにするために作成されます。以下の例では単位(mg)を選択できるようにしています。これを有効にするには、インプット計算モーダルで以下の手順に従ってください。(1)表示したい基準単位を選択します。(2)デフォルトの基準単位に掛ける係数を選択します。ここでは1000(1000 mg=1 g)を選択していますが、プロセスパラメータや他の計算も選択可能です。(3)この計算を所属させたい基準ファミリを選択します。(4)計算を列として表示し、(5)基準として使用を選択します。さらに、(a)分母と(b)様々な原料属性を計算に追加することができます。 

テンプレート化 

実験に原料を追加する際に表示される基準ファミリと単位は、以下のロジックで定義されます。(1)原料に対して、どのような基準ファミリと単位がデフォルトで選択されているか。(2)原料にデフォルトの基準単位が設定されていない場合、ワークフローステップでどのようなデフォルトの基準計算が設定されるか。(3)ワークフローステップでデフォルトの基準単位が設定されていない場合、材料ファミリにどのようなデフォルトの基準単位が設定されているか(構成セクションに記述)。 

原料+原料カテゴリ 

デフォルトの基準ファミリと計算は原料レベルで設定することができます。原料の編集ページの一番下までスクロールすると、デフォルトの量基準(これが単位ファミリです)とデフォルトの計算のフィールドが表示されます。 

デフォルトの基準および計算は、新たに作成されるすべての原料に対してカテゴリレベルで設定することもできます(既存の原料は変更されません)。ここでは、今後作成されるすべての原料に対して、デフォルトの量基準(単位ファミリ)と計算を設定することができます。これらのデフォルトは原料ごとに変更することができますが、新しい原料のデフォルトはここで設定されたロジックになります。 

ワークフローステップ 

原料がワークフローステップに追加される場合、その原料は、その原料に設定されたデフォルトの基準ファミリ(質量、体積、モル)で追加されます。原料にデフォルトの計算が設定されていないが、ワークフローステップにデフォルトの計算が設定されている場合、原料はワークフローステップに設定された計算で追加されます。ワークフローに2つのワークフローステップ(ステップ1とステップ2)があり、それぞれに異なるデフォルトの質量単位計算が設定されている場合、同じ原料が異なる基準単位計算でそれぞれのワークフローステップに追加されます。 

このワークフローステップに原料が追加される場合、デフォルトの計算が質量基準の詳細オプションで設定されているため、デフォルトの質量基準の新しい原料は、mg計算で追加されます。 

Updated on April 23, 2024

Was this article helpful?

Related Articles